普通がうらやましい
離婚が決まった日以降は、電車で通勤中に他人の結婚指輪が気になるようになった。
自分と同じくらいの世代で指輪をしてる人は順調な結婚生活を送れてるんだなー。
自分よりも上の世代で指輪をしてる人は、、、うらやましい。
その歳になるまで、ちゃんと家庭を維持できているんだなー、と。
さらに、会社でのひとコマ。
同僚が上司と会話してた。
同僚「最近、家買っちゃいました!」
上司「まじかー、思い切ったな。おめでとう!これで会社の社畜だな!笑」
いやー、幸せ絶頂そうで。。今の私にはかなりきつい会話だ。
これまでの私なら自分から会話の輪に入って、同僚をイジッて盛り上げてた。
今は他人の幸せな話というか、順調に普通の家庭を維持している人の話を聞くだけでつらい。
私は離婚の手続きは終わったので、嫁と子供がまだ引っ越ししていないだけで、もう普通の家庭ではない。
引っ越しの日=子供たちと離れて暮らすことになる日をカウントダウンする毎日。
何というか、処刑を待つ受刑者のような気分だ。
まだ、今まで通り、子供たちとの日常を送っているが、私の気持ちとしては、そこに幸福感はない。
引っ越し後もそれなりの頻度で子供たちには会えると思うので、いっそ、早く処刑される日がきたほうが、新しい生活が始まり、新しい立場で子供たちと接する幸せを感じることができるのかなあ、とも考えたりする。
他人の幸せを妬むほどの気持ちはないので、そこまで荒んでいないけど、なんというか、普通に結婚指輪しているサラリーマンを見るだけで、普通の家庭を維持できていることがうらやましい。
自分は普通を維持できなかった少数派の部類になったんだなー、と感じながら電車で帰宅する日々です。